海水浴は湘南が発祥の地?

 今年はコロナの影響もあって、夏の風物詩と言われている「海の家」は全面的に閉鎖。海水浴は禁止ではないけど、一定以上の制約がされました。それでもライフセーバーさんたちの尽力もあって、大きな水難事故がなかったのは幸いでした。

 ところで海水浴場というのは、1885年(明治18年)神奈川県の大磯に開設されたことから始まります。しかしそれ以前から、三重県の二見浦や愛知県の大野でその開設をする準備も進められていたようでした。それでは、一体「海水浴」とは何でしょうか?

 我が国に「海水浴」という概念が持たれたのは、明治になって富国強兵のために強い身体を作ること目的として導入されたらしいです。当時の「海水浴」は、海中に建てた棒につかまり、波に向かって身体を鍛えるもの。水温は、セ氏22~28度くらいが良いとされてきました。すなわち「海水浴」とは、文字通り、「海の水を浴びる医療行為」だったのですね。

 その後、大磯にも鉄道駅ができ、さらに1902年には、江ノ電が開通して徐々に交通網が整うと、江ノ島や鎌倉エリアで海水浴が爆発的に広まりました。海水浴は大衆化し、私たち庶民のレジャーとしても受入れられ、広く湘南は憧れの地として認知されるようになりました。

 今では海水汚染や、紫外線防止、日焼け止めなど、海水浴に対する見方が変化しておりますので、来客数もピーク時から3分の1程度に減少しております。しかしそれでもなお、湘南の海は多くの人を惹きつけおりますので、コロナが一日も早く収束して、再び活気を取り戻す季節を期待しましょう!