国際協調を進める上で国際連合のあり方を問う! ~ WHOからの脱退は是か非か

 現在、国際連合には15の専門機関があり、その内、4つの機関について中国がトップを占めております。他の11の機関の代表は別々な国が担っておりますが、中国が金にものを言わせて、国連全部を乗っ取るのではないか、といった疑念が持たれております。 

 米国はコロナを契機に、中国寄りと見られてきたWHO(世界保健機関)からの「脱退」を表明しました。以前、わが国が第一次大戦後に設立された国際連盟の仕切り方が不公平である、という理由で「脱退」したことが思い出されますね。

 そもそも国連の役割は、2国間同士で取り組めるテーマには限界があるので、政治的にも国連が率先し、加盟国各々がお互いに汗をかいて解決していこうというものです。さらに国連は、加盟国や政府だけでなく、企業や自治体、市民生活とも幅広く連携しております。そうした枠組みを生かして、一国のリーダーたちに働きかけることもできます。

 国連を運営するには、先ずは加盟国がそれぞれの立場でお金を出し合わなければなりません。しかし国負担には自ずと限界があるので、国連自身が、産業界など民間も巻き込んだネットワークの中核ととして、資金の調達役を担うべきです。

 現在、新型コロナウィルスや気候変動に直面して、国連は創設以来の最大の危機を迎えております。日本には率先して、そのネットワークの枠組み作りに貢献するとともに、グローバルな視点で、国家間の調整と段取りを図るべきでしょう。誰も望まない「脱退」の2文字を、封印する必要があります。

 SDGs(持続可能な開発目標)も、またしかり…。これから世界全体が、地域社会と具体的にどう関わっていくべきでしょうか。日本人としても、マクロの視点を、より個別的、ミクロ的に焦点を絞り、そして具体的な活動に結び付けていかねばなりません。そのためには、次代を担う我が国若人たちが、国連職員やNGO活動等を通じて、積極的に国連活動に参画してくることを期待します。 コロナに負けるな!