大阪トラックの推進を! 今後益々問われる電子商取引、国際課税の手法、そしてデータの流通

 今大阪が熱い!と言えば、「大阪都構想」の実現ですが、他方では、この「大阪トラック」なるものが、着実に進行しております。そもそもTrack(トラック)と聞けば、グランドやフィールドの競技場を思い出します。それでは、大阪トラックとは一体何を意味しているのでしょう…。

 半世紀上遡ると、東京五輪開催の1964年当時は、フィールド上でオリンピック選手が土の上を走っておりました。その4年後、メキシコ五輪の際には、ゴム製のトラック(オールウェザートラック)が導入され、100メートル男子優勝記録は、人類初めての9秒台を達成するという偉業を成し遂げたのです。

 すなわち「トラック」とは進路、今では国際的なルール作りの土台とも言えるでしょうか、WTO(世界貿易機関)など様々な分野において、このトラック作りが進展しております。

 その中でも脚光を浴びているのが、この「大阪トラック」です。昨年6月に行われたG20・大阪サミットを機会に、データの流通や電子商取引に関する国際的なルール作りを進める進路(Track)が提唱されました。

 新型コロナウィルスにより世界経済は停滞を余儀なくされております。しかし今後、デジタル化によるイノベーション(革新)を促しつつ、データとデジタル経済の持つ潜在能力を最大限発揮させていくことが求められましょう。現下WTOにおいても、有志の国々が集まり、「自由化」「信頼性」「円滑化」「市場アクセス」「電気通信」「横断的事項」の6つのテーマが設定され、交渉が進行中とのこと。既に参加国は83にまで達したようです。

 今後、私たちの生活に密接である医療の分野で、例えば、国境を越えて体温や血圧などの膨大なデータを収集し、それをAI(人工知能)が分析することにより、病気の早期発見に繋がる技術革新が起こるかも知れません。デジタル経済は、国の枠を超えた利害関係者が多数存在することになりますので、「信頼の持てる自由なデータ流通」を実現するためのルール作りは必須となるでしょう。

 「大阪トラック」の推移をしっかり見極めていきたいと思います。 コロナに負けるな!