バリアフリーな社会、車いす利用者にとっても利便性の高い公共交通機関たれ!

 新聞報道によりますと、車いすで生活する障害者がJR九州を相手取って、損害賠償を求める訴えを大分地裁に起こしたとのこと。それは、JR九州が大分市内で進める駅の無人化にて、列車の利用が制限され、移動の自由を侵害されたことを理由としてです。

 「無人駅」というと、過疎地域を想起させますが、昨今の世情を反映してか、労働力不足を補い業務を効率化するための手段として、全国的に展開されております。JR各社でも、既に44~80%が無人化であるようです。

 車いすを利用する人が、駅員さんに導かれて電車から乗り降りする光景は、日ごろ目にする光景ですが、無人化となると、そこに駅員さんは不在です。JR側は、「スマートサポートステーション」として、「補助が必要な場合は、事前に連絡してくれれば担当者を派遣する」、と言っているようですが、障害者にとってはその予約も負担になります。どうしたら、障害の壁を乗り越えて、みんなが利用しやすい環境を作ることが出来るのでしょうか。

 全国的に無人化が進んでいる状況において、今回の裁判所の判断はどう出るのかが注目されます。JR九州が実施している対応のあり方が、憲法が保障する移動の自由を侵害することになるのか、裁判所の結果は全国的に波紋を投げかけることになるでしょう。

 今回の提訴は、単に鉄道会社と障害者だけの問題に留めるのではなく、地域全体としてどう対処することが出来るのかが問われていると思われます。人員不足について、地域の応援も得ながら、一定以上移動の自由を保障する仕組み、やはりIT化の促進が不可欠になってくると思われます。 コロナに負けるな!