安倍前首相は語る、「解散は総理の専権事項だけれど、常に念頭に置いていた」

 安倍前首相が退任の決意をして、早2か月が経ちましたが、歴代首相の在任期間の記録を塗り替える中、当時の様子を赤裸々に語っていますね~。比較的中立的と言われている某新聞の単独インタビュー記事を拝読して、いろいろ気付かされる面もありました。

 安倍首相のもとで、衆参含め計6回の国政選挙が行われました。安倍氏曰く、「自分で言うのも何ですが、衆議院解散の判断で一番あたったのが2017年秋の衆議院選挙」「森友・加計の問題で責められ、支持率も少しずつ下がっていたが、17年8月に少し上がった」「独自の調査によると、260議席くらいは取れそうだった」「翌年の衆議院任期満了に近づけば負けかねない」「それならば、どこかで勝負しようと思った」云々。

 これを額面通り読むと、やはり解散権を握っている総理の心理状態はこういう形で動いていくのだな、ということが分かります。何しろ日常の中で、どのタイミングで解散を判断するのがベターなのか、解散して勝てるタイミングはいつなのか、ということを念頭においていたのでしょう。

 そして最も興味深いのは、当時は小池氏が率いる「都民ファーストの会」が国政進出を狙っている最中に、「党内でも反対された」「それでもいちかばちか、小池氏の準備が整っていないときに襲い掛かるしかないと思った」、と勝負師の一面が垣間見られます。

 すべて結果論とも言えましょうが、これは本心だと思われます。安倍氏から引き継いだ菅総理も、現実主義者として相通じるものがあると言われており、その最初の関門が、最高権者として最も判断が難しいとされる「解散・総選挙」であることに変わりありません。

 結果論として勝利しなければ元も子のないし、最大勝利するベストな時期は…。これを客観的に察知し、迅速かつ適切な判断が出来るか否か、まさにリーダーとしての資質が問われてきます。苦労人だけでは到底なしえない、天性が必要かも知れませんが…。 コロナに負けるな!