異常気象の原因が温暖化? コンピューターの進化により解明しつつあるその実態

 ここ数十年の論争と言っても等しいでしょう。「異常気象と温暖化には因果関係があるのか?」との問いに対して、今までは「それぞれの異常気象の原因が温暖化だとは言い切れない」、と歯切れが悪い答えに終始してきました。ところが最近になって、温暖化さえなければ、異常気象は発生しなかったはず、と明言する研究者も現れました。

 それは昨今のコンピューター技術の進展が大いに貢献していること。および異常気象と温暖化の関係を、コンピューターで読み解く新しい手法が世界中で実を結びつつあることに起因します。

 例えば、コンピューターでは「温暖化の影響がある現実の地球」と、「温暖化の影響がない架空の地球」を再現することが出来ます。昨今の猛暑、それも今後とも40度を超えるような発生確率を「現実の地球」の条件下で計算した場合と、「温暖化がない架空の地球」の条件で計算した場合とでは、如実に数値の差に表れるようです。

 昨年のオーストラリアで起きた大規模な森林火災や、最近のカルフォルニア州における甚大な森林火災、あるいは今年のロシア・シベリアの熱波についても、温暖化の原因が指摘されます。しかし、自然は気まぐれなところもありますので、異常気象と紐づけするにはさらにデータの解析能力を高めていかなければなりません。

 過去何十年分の気象データをコンピューターに取り込んで、一定の方向性を示すことができるでしょうか。仮にそれがある程度解明されるとき、日々の天気予報を見て、それが温暖化の影響だと分かれば、さらに気候変動への関心が高まることとなります。人類全体が、日々の生活様式を温暖化防止に沿って自ら変えていく、そんな日が遠くないことを祈るのみです。 コロナに負けるな!