アジャイルな行政とは…? ソフト開発にみられる開発手法を行政運営に適用させる意味

 アジャイルを直訳しますと、「素早い」「機敏な」あるいは「頭の回転が早い」という意味になります。目まぐるしく変わるビジネス環境下にあって、とりわけソフトウェアに対する要求の変化も激しさを増しております。その要求の変化に応じて、新たなビジネスを生み出すために、より迅速なソフトウェアを提供していかなければなりません。そこで用いられた開発技法として、「アジャイル開発」が益々脚光を浴びております。

 詳しい解説は差し控えるとしまして、一口で言って「アジャイル開発」は、最初から完璧なものを作るのではなく、状況に応じて素早く修正しながら柔軟に完成形を目指すものです。通常1週間から1か月間の反復期間を設け、その反復ごとに機能の追加を継続していく手法が用いられます。

 これに対して、伝統的な手法が「ウォーターフォール開発」です。ウォーターフォールは、直訳すると「滝」「落水」ですね。滝の水が下に落ちるように、企画から始まり設計、プログラミング、テストのようにその作業工程が明確化されております。進捗状況が一目瞭然で、計画的な作業が出来ます。しかし、1つが遅れると次の工程に入れないので、時流に合わないとの声は日増しに高まっております。

 従来の行政運営も後者の方ではなかったでしょうか。前例主義を重んじて、慎重に予算を組み計画通りに実施するのがオーソドックスなやり方でした。しかし先が益々読めない時代に、こうしたやり方が適応できるでしょうか…。

 予算だって使い切りではなく、修正や繰り越しを前提とした編成方式が妥当と思われます。サンクコストの意識をもちながら、極力ムダな支出を排除していかなければなりません。何より国民生活や市民生活をよりよく導くためのアジャイルな行政手法を、広く認知してもらえることが大切です。 コロナに負けるな!