謎を解明し夢を広げよう … 日中探査機の果たした役割を検証す!

 昨年12月6日に探査機「はやぶさ2」が、小惑星「りゅうぐう」から無事に地球に帰還しました。「はやぶさ」一号機に続いての快挙でして、日本中が湧きたち、コロナ禍の暗いイメージを吹き飛ばしてくれましたね。

 そして同月17日には、中国の探査機「嫦娥(じょうが)5号」も、月からサンプルを持ち帰りました。一見この2つの出来事ははるか遠くに離れていて関係ないように思えますが、同じ天体を起源とする物質が含まれている可能性があります。今年早々から、本格的な調査が始まる予定ですが、生命が進化した謎を解明する手掛かりになるかも知れません。

 この度、「はやぶさ2」のカプセルの中には、真黒な小石や砂が入っておりました。その量は、5.4グラムでして、目標の50倍も入っていたのです。また、中国の探査機は約1.7キロの月のサンプルを回収しました。これは、約50年前のアポロ計画に際して持ち帰った石が、形成年代につき約35億年前と推定されるのに比べ、これより大幅に新しい13~19億年前に形成されたと予測されております。

 「やはぶさ2」と「嫦娥5号」がそれぞれ持ち帰ったサンプルが、太陽系の歴史を解明してくれるでしょう。さらに、生命の進化に関係する共通の起源も明らかにすることができるでしょうか。そのキーとなるのは、火星と木星の間の小惑星帯を回る「オイラリア」という惑星のようです。何しろこの小惑星は、「りゅうぐう」の元となった母天体の候補に数えられているのですから…。

 今年はこうした研究が、さらに太陽系の形成の歴史をひもとき、私たちに対して宇宙への関心を高めてくれるでしょう。ひいては宇宙産業の振興発展につながっていくことと思われます。暗いコロナのイメージを払拭し、新たな飛躍の一歩としていきたいですね。 コロナに負けるな!