グリーン成長戦略 2050年に脱炭素社会実現となるか…④

 そして最後に次々世代型の蓄電池を挙げます。既に、電気自動車やスマホ向けに普及するリチウムイオン電池の次を担う「全固体電池」の開発が進められております。これは、リチウムイオン電池に続く、次世代電池の本命です。

 リチウムイオン電池が燃えやすい有機溶媒を使うのに対し、固体の材料を利用するので燃えにくいという利点があります。ただ、あくまでリチウムを原料とするので、資源にも限りがあり需要が増えると確保が難しくコストが上がるという不安は付きまといます。

 そこで登場してくるのが、「ナトリウム」という物質。実験上、ナトリウムの電解物質は、リチウムよりも柔らかく、成形性に優れているようです。となれば、電池の長寿命化にも有利になるとのこと。さらに、ナトリウムは、原料を海水や地殻から安く採取することが出来、安定供給にはもってこいの物質と言えましょう。

 いずれにしても、蓄電池の用途として期待されるのは、天候に左右されやすく供給が不安定な、再生可能エネルギーに関する電力確保です。急速な充放電は必要ないものの、大容量の電力を安定的に需給することが求められます。

 蓄電池の開発はリチウムイオン電池でも20年近い歳月を要しました。2050年に向けた次世代技術は息の長いレースですね。 コロナに負けるな!