自動運転バスの試行花盛り 我が街でも実証実験により安全性を証明中

 昨年夏のオリンピックを想定して、その前年末に江ノ島から134号線沿い約1.5キロメートル間につき、自動運転バスを走らせたことは記憶に新しいことと思います。短期間でしたが、国と県と民間のバス会社がタイアップして、一定の感触を得たことと思われます。

 そして昨年11月には、茨城県境町において、全国初の自動運転バスの定常運行がスタートしました。同町が導入した自動運転バスは、全地球測位システム(GPS)とセンサーなどで位置を確認し、障害物を感知しながら走るタイプです。定員は11人で、片道2.5キロメートルを時速18キロで、一日4往復します。運賃は無料とのこと。

 こうした動きは地方自治体の間で、活発化しております。その背景には、路線バスなどの地方の公共交通が衰退の一途にあるということです。国交省によると、全国の乗合バスの輸送人員は、延べ43億人ですが、40年前から比べると6割近く減少しました。

 また路線バス事業者の7割が赤字でして、地方に多い赤字路線の存続が難しい状況になっています。なおかつ、廃止路線はこの10年間で1万5千キロメートルを超え、地方の交通崩壊は着実に進行しております。

 過疎地域のバス路線を維持する手段は、自動運転バスの実用化しかないと、関係者は異口同音に指摘します。ただ、実証実験を通じて、安全性などについては充分な住民理解を得ていくことも必要になりましょう。

 これが地域を支える救世主になってくれるか否か。バスの運行事業のみならず、車両に搭載している膨大なデータを収益化することも視野に入れて、今後の展開を見極めていきたいと思います。 コロナに負けるな!