救急搬送・ドクターカー 患者の命を救うための迅速な救命医治療

 救急車の出動件数は、高齢化社会を背景に増加しており、現場到着までの時間や患者の病院搬送までの時間も伸びる傾向にあります。私自身、県議時代から、救急車をタクシー代わりに気軽に呼び出す記事もしばしば目にして、いきおい「救急車呼びたしを有料化にすべき」と、議会での論議になったことが思い出されます。

 確かに救急車の出動件数は660万5千件と、この20年間で約1.8倍増えております。それに伴って、救急車が現場に着くまでに掛かった平均時間8.7分(2018年)ですので、20年前に比べると2.7分も伸びております。また、現場から病院への搬送時間も39.5分と、20年前比の1.5倍となっております。

 要は、救急車としての使命は、いかに迅速に現場に向かい、かつそこから病院にまで運び込むかです。しかし、出動台数には限りがありますので、要請件数が増えれば,その分だけ対応が遅れてしまうことになります。

 そこで、医師を乗せたドクターカーの存在が重要です。救急医療では、数分の差が生死や後遺症に大きく関わります。患者を搬送する途中で、医師が乗り込めば、病院に向かいながらでも心肺停止など一刻を争う救急患者に治療を始められる利点がります。したがって、救急車とドクターカーがどこでドッキングしたらベストか、これがキーポイントになるのではないでしょうか。

 すでに一部の地域では、民間の駐車場(例えば、コンビニやドラックストア)が活用されております。しかし立地的に言って、患者がいる現場と病院との中間地点周辺にあることが望ましいのですが、なかなか条件に合わなかったり、良い立地であっても店舗の協力も得られなかったりするケースも散見されます。

 したがって、合流地点は地域で十分検討すべきですが、まず何より地域住民に周知し理解を得ることなどトラブルが起こらない環境づくりは不可欠だと思えます。都会や郊外、また地方など病院周辺の環境や条件により、事前に確保する必要性も異なってきましょう。患者の命を守ることを第一として、さらなる働き掛けを求めます。 コロナに負けるな!