「村岡新駅」 将来性ありとは言えず!

 去る2月、JR東海道線の藤沢~大船間の「村岡新駅(仮称)」の整備が、神奈川県、藤沢・鎌倉両市およびJR東日本の間で、正式決定しました。しかし今までこの紙面でも提起していた、私の疑念が払しょくしたとは到底思えません。

確かに、数回に亘って検討会議が開催され「まちづくり方針案」が策定されたことには敬意を表します。ただ全体的に言って、それが人口減少やデジタル技術による交通システムの進展など、将来の社会環境の変化を考慮したものでしょうか。それでもなお、投資すべき魅力的な案件なのでしょうか…。

単に村岡に中間駅を作ったところで、通勤・通学時間帯には満員電車へより多くの人を詰め込むことになり、市民にとっては却って不利益になるでしょう。また逆に、テレワークの普及などで鉄道利用者数は減っているにも関わらず、採算性に問題なしとは断言できないでしょう。

JR線に沿って藤沢と大船を結ぶ一本道は、ただでさえ朝晩や週末は混雑するのに、新駅の整備だけではそれに拍車を掛けることになります。要は、駅という「点」ではなく、人の移動という「面」を見なければなりません。それ全体を賄うとしたら、コストはどれだけ掛かるのでしょうか…?。

 村岡地区には、国際的な研究施設「アイパーク」が存在します。湘南のゲートウェイとしての機能を高めるためには、移動の利便性は不可欠です。ならば道路網の整備をはじめ、自動走行などデジタルを駆使したモビリティー開発に注力し、エリア全体の再開発を進めるべきと考えます。