脱ハンコ時代におじぎ印が普通に通用する!? ビデオ会議でも上座と下座の区別  

 脱ハンコについては、以前この紙面でも取り上げてみました。約15000の行政手続きの99%について、押印を廃止することになります。一方、第三者の「なりすまし」を防ぐため、商業・法人登記や不動産登記といった83の手続きは、実印などによる書類の押印や印鑑証明が引き続き求められます。

 今まで三文判で通用した手続きは、押印せずオンラインで済ませるとなりますが、ただ離婚届などもOKとなれば、どうなるでしょう。世界で最もIT化の進んでいるエストニアでさえ、人生の節目となる手続きについては、手軽に済ませるのではなく、慎重に考えてもらうため書類提出を求めているのに…。

 話は変わりますが、社内の決裁書などに回覧印を押す際、部下ほど印影を左に傾け、隣に並ぶ上司のハンコに向けて頭を下げているように見せる「おじぎ印」が、ここかしこに散見されるようです。通常、押印とは文字が真っすぐになるのが正しい押し方です。ところが、オンライン上でも印を回転させる機能を持たせているので、脱ハンコが進むといえども、「おじぎ印」が積極的に採用する企業が増えそうな勢いといいます。

 また、多くの人は「Zoom」を使ったオンライン会議は経験済みだと思います。画面上にて、参加者を表示する順番を任意に入れ替えられる機能があることもご存知でしょう。本来この機能は、手話通訳や司会役の人を固定して表示し、参加者が多い会議でも円滑に進行しやすくするために設けられたものです。

 ところが一部企業は、それを活用して画面の左上ほど上席者、右下ほど末席者という形で配置しております。これがビジネスマナーであると言えるでしょうか…?礼儀なのか行き過ぎなのか、この見解の相違はデジタル時代になっても、しばらく尾を引きそうな気配ですね。 コロナに負けるな!