コロナ禍での強権的・独裁的な政権が勢いを増す? 今こそ民主主義を取り戻せ!

 今まさに地球規模の感染拡大で、強権的な政治が力を強めようとしております。とりわけ中南米では、独裁的な指導者が人気を得ているようです。

 独裁権力は、情報を統制し、強制的に人の移動を管理できます。都市封鎖などで、疫病の広がりを抑えやすく、コロナが強権的な政治を加速させております。

 一見こうした手法は、利点が多いようにも思えますが、実は弊害もかなり大きいことは歴史が物語っていると言えましょう。どの時代でも、強権政治の背景には民衆受けするポピュリズムがあるので、自国第一のナショナリズムが前面に出て、自国だけを安全にしようと閉じこもりがちになります。実際、ワクチン開発やその分配などで国際協調がより重要となっているのに、逆に争奪戦を演じていれば、とうていバンでミックに立ち向かうことは出来ません。

 コロナ禍で吹きつのるナショナリズムの嵐をうまく抑えながら、いかに民主主義を立て直していけば良いでしょうか。そのためにも賢者は歴史から学ぶべしと、歴史家は警鐘を鳴らします。木村凌二さんもそのお一人。

 木村さんは、「古代ローマ」の共和制に学ぶべき教訓があると指摘します。日常、合議で決めていた政治決断を、非常時には指導者に独裁的な権限を認めて、国難を乗り越えた。しかしその際には、期限を限定し、不正や権力の乱用があった場合には、後から厳しく罰したと言います。これで独裁による自由の抑圧や腐敗などの弊害を回避できたと…。

 現状の社会は1930年代の世界とよく似ていると言われます。当時は、せっかく定着しかけた民主政治が全体主義に食われてしまったのでした。過去の失敗から何を学ぶべきか、多くの指導者たちが自戒を込めて問いかけていく大きな課題です。 コロナに負けるな!