高校教育の向上に向けて … 「情報科」の導入とデジタル人材の育成

 高校教育を単に通過点に終わらせるのではなく、その3年間における意義を問うべきである、そんな内容をブログで記したことがありました。すでに、ネットやスマホ社会を生きる高校生にとって、情報活用能力を育む必要性が論じられて久しい昨今を迎えております。既に2003年には、「情報」という教科も採用されました。そして来年度からは、その内容が刷新される予定です。

 文科省によると、2022年度から、高校でもプログラミンを含む科学な理解を一層深めることを重視して、「情報Ⅰ」を全員が履修することになります。単にコンピューターを使うことが目的ではなく、人がその手順を決め命令を出すことで、コンピューターがそれに応じて情報を提供してくれる、すなわちコンピューターはあくまで手段であることを認識することが求められます。

 必要に応じてコンピューターを使い、問題を解決できるようになることが、この「情報科」に求められるゴールとなります。したがってその際に必要なことは、「科学的な理解」であると学習指導要領は明記します。さらに、2025年からは大学入学共通テストの実施教科として検討されており、益々脚光を浴びていくでしょう。

 ただ問題点として挙げられるのが、高度な内容を教えられる専科教員が絶対的に不足していること。教科「情報」は必修ですが、小規模校では専科教員が配置できず、他教科の教員が期限付きで臨時免許を取得したり、免許を持たずに例外的に教壇に立ったりするケースもあります。

 今後、この「情報Ⅰ」の指導がより適切に行われ、ひいては日本の国力を上げるためには、教員研修や指導者同士の情報交換の機会を充実させなければなりません。さらにハード面の整備のみならず、情報教育の内面的な取り扱いや、指導者に関する人材確保や人員配置に向けたソフト面の新たなルール作りが不可欠と思われます。 コロナに負けるな!