民主主義にとっての大敵 今やフェイク情報は拡散時代に入った

SNSが広く行きわたるようになった反面、この厄介なフェイク(ニセ)情報もまた氾濫し、世界を混乱させるようになりました。それに拍車を掛けたのが、トランプ氏という存在。氏だけをやり玉に挙げる必要はありませんが、デマや根拠のない主張で、政治家が大衆の支持を得る手法は、今に始まったことではありません。

デマという言葉は、古代ギリシャ時代のデマゴーク(扇動政治家)に由来します。都市国家アテネで生まれた民主制は、このデマゴークによって「衆愚政治」に陥り、崩壊したと歴史は語っております。

人間はもともとニセ情報に弱いと言われます。情報を自分にとって都合の良いように錯覚する心、いわゆる「認知バイアス」が存在するからです。民主主義が発展する過程で、デマやニセ情報が人々を動かす素地も広がりました。選挙で指導者を選ぶ際に、一歩誤ると独裁を招いてしまう危険性があります。独裁者は、経済的に苦しむ民衆を巧みな演説と宣伝で味方につけ、権力を握ると、そこから圧制や暴政を始めます。歴史を遡れば、こんな事例は枚挙に暇がありませんよね…。

そして、とりわけSNSなどの閉じた世界は、デマやウソが増殖しやすいことが立証されております。ニセ情報は瞬く間に世界に拡散されていきます。先の米国大統領選挙でも、不正投票があったなど根拠不明な情報をもとに、連邦議会の議事堂を占拠する事件にまで発展してしまいました。今やデマやフェイク情報の横行が、民主主義の根幹を揺るがしかねない事態です。

こうした脅威を減らすには、何より「事実確認」への意識でしょう。簡単に嘘っぽい話を鵜呑みせず、人にも伝えないこと。常日頃から、注意力を養いつつ隙を見せなければ、被害は最小限に留めることが出来ます。要は、私たち一人一人の心掛け次第ということでしょうか。 コロナに負けるな!