認知症カフェ奮闘中! 藤沢や寒川での応援もヨロシク!

「認知症カフェ」という存在を知っていますか?これは福祉先進国であるオランダの「アルツハイマーカフェ」をモデルに誕生しました。我が国では、2015年に厚労省が定めた新オレンジプランにて、「本人の意思を尊重し、住み慣れた地域で暮らし続ける社会の実現を目指す」と明記され、認知症の人やその家族を見守る「認知症サポーターを養成する事業が盛り込まれました。その中で、そのサポーターの役割1つと明記されたのが「認知症カフェ」の原点です。

「カフェ」という名前が付いていますが、主催者は社会福祉法人や医療法人、自治体、NPO団体、個人の有志など様々。また場所も、介護施設の共有スペースから公民館、個人宅、レストランや喫茶店等、多岐にわたっています。なお飲食店でなくてはダメといった決まったルールもありません。参加費用も100円~数百円程度でして、月に1~4回開かれているところが多く、開催時間も約2時間くらいでしょうか…、もちろん長時間オープンのところもありますね。

運営スタッフは、介護職や看護師などの専門職を中心に、地域ボランティアがサポートしています。通常、お菓子やお茶を楽しみながら、気軽に会話するスタイルが主流でして、中には歌や工作など色々なプログラムを用意して、認知症の人の潜在能力を高めたり、暇をもてあそばないように工夫したりしております。今では、全国都道府県に約8000箇所が設置されていて、藤沢市内には8カ所、寒川町内には1カ所、運営中です。
ただ、コロナ禍の状況下にあって、その参加者は65歳以上が多いため、今までは中止になるケースが相次ぎました。ここにきてようやく、再開の兆しが見えてきたところですが、まだまだ道半ばといったところでしょうか…。

神奈川県では、昨年10月に希望する52の団体に221台のタブレット端末を無償提供しました。不慣れな人向けにマニュアルを作成し、講演会も開いております。仮にコロナが収束しても、体調が悪くて出歩けないときには、その参加手段として活用できるツールになってくれればと期待します。

今後とも、認知症の人や家族を地域で孤立させないことが大切です。もちろん対面の活動を基本としつつ、感染症などで外での活動が難しい場合でも、それを継続する備えとして、オンラインを上手に活用できる支援者の育成も同時に図っていくべきでしょう。 コロナに負けるな!