我が国が抱えるリスクは何か?感染症や地震への備えは万全か?

新型コロナウィルスはじめ、自然災害、サイバーテロ、あるいは周辺海域など、今ここにある危機について、何回かブログでも取り上げてきました。改めて我が国の直面する危機について、論じてみたいと思います。

万が一ことが起きた際の被害を最小限に抑えるため、限られた資源を対策にどのように振り向けて行けば良いでしょうか。これは、国家としての重要な政策課題です。すでに5年ほど前、東京大学による調査でも分野や種類の異なる複数のリスクをまとめて評価する試みが行われました。そのときは、5段階評価方式を採用し、経済や技術などについて、各リスクに起きる可能性と打撃の大きさを測定したのでした。

その結果、大地震の発生が最大のリスクとして捉えられ、それ以下は、サイバー攻撃やエネルギー確保、少子高齢化などが続きます。バンでミックは34番目の低さでしたが、今ではかなり上位にくるでしょう。

ところで、リスクマネジメントに関しては先駆的な役割を果たしてきた英国ですら、新型コロナの拡大を抑えることが出来ませんでした。英国は2004年の段階で、「民間緊急事態法」まで制定し、専門家グループを組織して様々なリスクを評価し、定期的に報告書をまとめてきたにもかかわらず…。その原因が、リスクの評価が甘く対応が遅れてしまったためか、あるいは想定をはるかに上回る影響力を新型コロナが持っていたためか、いずれにしてもこの11月にも報告書がまとまる予定です。

四方海に囲まれた我が国において、歴史的に見ても平和な時代が続いてきたので、その国民性からしてリスクに対する意識が希薄と言われております。リスク研究の専門家から言わせても、「人々の行動は安全と安心をてんびんに掛け、安心を求めるほうに偏りやすい」と指摘されています。

確かに「安全」は客観的なデータや理論で裏付けできますが、「安心」はあくまで主観的な判断に戻づくものです。この「安全」から「安心」へと繋げられるよう、不測の事態に対し様々なデータを集め分析し、真正面から取り組まなければなりません。 コロナに負けるな!