東京五輪、パラリンピックの夢の跡 大阪万博の足音が近づいてくる~

 東京五輪およびパラリンピックが無事終了しました。開催直前までゴタゴタ騒ぎもありましたが、一様に成功裡に終わることができたと思われます。やはりスポーツの祭典は、世界中を大きな感動と希望の渦に巻き込んでくれましたね。

 さて、これらの熱戦の裏で、我が国にとって次なる国際的な大事業は2025年の国際博覧会(大阪・関西万博)ということになります。既に7月末には、催事場や迎賓館、大屋根の基本設計の技術提案公募がスタートしておりますので、これから国民的な関心も高まっていくでしょう。

 しかしその一方で、コロナ感染の影響もあり、各国への招致活動や民間の資金集めには支障が出ているとか。そもそも、万博というのは高度成長気の国威発揚イベントという印象が強いので、その開催の意義を問う声も聞かれます。

 今や、世界中が感染症や異常気象に繰り返し襲われるようになりました。そんな中、万博という機会を通じて、生命や健康の概念や暮らし方を改めて見つめ、新しい社会像や新技術を模索し、多くの来場者に対して未来志向を馳せる場にできたら、十分開催する意義があるのではないでしょうか。

 来る大阪万博のキーワードは「実験」と「共創」というもの。そこに込められた思いは多岐にまたがっているでしょうが、数々の参加国が産官学の連携を駆使しながら、バーチャルなものをより現実的に実装してくれることを期待したいです。

 前回1970年の開催時から、東京五輪と同様に55年の歳月を待って、再び大阪に戻ってきます。当時は大企業のパビリオンが注目を集めましたが、今回はまさに地域の総力を挙げての開催です。「拓かれし未来の姿は、不幸な過去をも変えてゆく力があると思う」と、事業プロデューサーが指摘するように、大阪や関西エリアの活性化だけを狙う内向きな万博に終わらないよう、これからの準備を見守っていきたいと思います。 コロナに負けるな!