心不全をしっかり認識しよう! 意外と知られていないこの病気への対処の仕方

 単刀直入に言いますと、心不全はガンと比べてもその死亡率が高い病気です。そもそも心不全とは、何からの原因で心臓が十分に動かなくなる状態を指します。高血圧や糖尿病などの病気をきっかけに発症するケースも多いですが、現段階で明確な発症メカニズムが解明されておりませんし、根本治療が存在しません。息切れやむくみなどの症状が起こり、だんだん悪化して命を縮めてしまいます。
 
 とりわけ昨今の高齢化を背景に、心不全患者は増え続け、全国に120万人ほどいますが、2030年までには130万人に達してしまうと言われております。この病気の厄介なのは、入院を繰り返して徐々に悪化していくこと。一度治療して退院後に再び悪化、1年以内に再入院する患者さんは20~30%に上ります。

 そしてこうした入退院を繰り返しながら、徐々に重症化し、時には死亡につながります。入院中の死亡率が8%、入院から1年以内は何と20%です。このようなリスクが高い病気なのですから、何とか悪化を防ぐ手立てを講じなければなりません。

 従来の心不全への治療薬として、利尿薬や心臓に負荷を与えるホルモンの働きを抑える薬などが使われてきました。これは朗報ですが、ここ数年で相次いで複数の新薬が承認され、治療効果の改善につながっているようです。新薬を使うことで寿命を延ばせる可能性が指摘され、また新薬を組み合わせることで、心臓機能の低下を抑えることが取り沙汰されております。

 ただ心不全の主な症状が前述したように「むくみ」や「だるさ」なので、こうしたことは他の病気でも起こり得るありふれた症状です。したがって早期に気づきにくく、受診が遅れがちであること。また、心不全はガンなどに比べて、認知度が低いことも気づきにくい要因となります。

 定期的な健診の際に、心臓の状態を認識しつつ、心不全の予防法や早期発見、あるいは対応のノウハウなど学んでおきましょう。私たちの大切な命、何より私たち自身がしっかり守る必要があります。 コロナに負けるな!