気候変動の影響② 水害対策に水上都市構想を!

世界各地で洪水などの水害が相次いで発生しております。今後も気候変動の影響で、その頻度が増すことが容易に予測されます。従来のように、堤防をつくって被害を防ぐなどのハード面の対策も必要でしょうが、それとは別に浸水を想定した街づくりも同時に進めていくべきではないでしょうか。

そこで登場するのが、水に浮かぶ家の存在。ご案内の通り、国土の4分の1が海面より低いオランダの首都アムステルダムなどでは、既に水上都市構想を具現化しようと、水と共存できる暮らし方を実践しております。また、イタリアの観光都市ベネチアでは、歴史的な建造物で一階は船着き場にして、2階以上が居住空間という構造で、古くから水と付き合ってきました。

去る8月に公表された国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の報告書において、「沿岸域の年では、極端な海面水位の増大と、頻繁に起こる降雨や河川流量の組み合わせによって、洪水が発生する確率は飛躍的に高まる」と、警鐘を鳴らしております。これは日本の各地域も決して例外ではなく、こうした水害にどう向き合っていかねばならないか、改めて問われることとなるでしょう。

前述したように、水に浮かぶ都市構造。既にいくつかの住宅メーカーもその動きを加速化させ、今では家を敷地内の四隅に設置したポールとつなぎ、水位があるレベルを超えると、係留されている船のように水に浮き出す耐水害住宅を開発しました。そして同時に、洪水が引いた後に、ほぼ元の位置に戻ることができるような設計です。

もちろん災害時には避難するのが前提ですが、家に戻ったときにいち早く生活が復旧できることが求められます。今後とも防災の意識を日常生活に取り入れ、持続可能な都市空間の確保に対し、技術的な向上を目ざしていきましょう! コロナに負けるな!