気候変動の影響③ 山地のメガソーラーが被害を招く?!

今回は少し視点を変えて述べたいと思います。まだ記憶にも残っている本年7月3日に起きた、熱海市内の土砂災害。山の谷間にできた盛り土が崩れ、土石流となって被害を甚大化させました。

しかし、この崩落地点から20~30メートルほど離れた地点に、山頂を削って大規模太陽光発電(メガソーラー)が設置されているのは、余り報道はされませんでしたね。その時、県知事は直接的な因果関係は見られないとしましたが、これが原因ではなかったかと訝る住民も多くいたのも事実です。

そもそも我が国は山林が国土の7割を占めております。木や森はその高さの分だけ地中に根を張り土や岩が流されないように抱きかけてくれております。川の水が途切れないのも、山林の保水機能があるからです。地中の水分は、数百年かけて地表に湧き、山の滋養に富んだ水は海に流れ込んで、沿岸に豊かな生物を棲まわせてくれています。

こうした山林の恵みに対して、開発によって喪失させることの是非は当然問われてくるでしょう。確かに再生可能エネルギーの主役的存在として、太陽光は不可欠なものです。しかしこれに重きを置くあまり、山林を切り崩すことが自然を破壊し、災害を誘発しかねない点を決して見過ごすわけにはいきません。

原発一基分(100万キロワット)の電力をメガソーラーで賄うには、東京・山手線の内側の面積が必要と言われています。しかも太陽光発電は夜間や悪天候の時には発電できないため、火力発電などのバックアップ電源が必要です。また劣化すれば産業廃棄物になるばかりか、FIT(固定価格買取制度)価格の低下により倒産が相次げば、ソーラーパネルは放置されかねない危険性もあります。

ただ基本的な路線として、原発依存からの脱却を早期に目指すことをモットーとして、再生可能エネルギーの総合戦略を組み立てるべき時ではないでしょうか。太陽光を求めるならば、その適地はどこがベストかベターか。あるいはバイオマスとか空圧などの利用促進については厳しい規制は緩和もしくは撤廃できるのか、さらに地熱発電についての技術革新にどう国が対処できるのか等々、やるべき課題は数多あります。温暖化防止を前提としてのあらゆる政策動員を期していきたいと思います。 コロナに負けるな!